羽毛布団の基礎知識

羽毛の基礎知識

【@側地(素材)による違い】
羽毛ふとんは中に入っている羽毛の品質も大切ですが、それを包んでいる側地(布地)もとても大切です。側地に求められる事は、保温のための適度なまとわりつき(ドレープ性)や寝汗などの透湿性、それと長い使用期間に耐えられる強度と耐久性が必要です。
普及品の側地は綿サテンが多く、高級品には超長綿やシルクなどが使われています。

*超長綿とは34.9mm以上の非常に長い綿繊維のことです。超長綿の側地は肌ざわりも良く、しなやかでガサガサと不快な音を立てることがありません。ですが、超長綿と呼ばれるものにも産地によって品質が異なり価格も色々あります。インターネット上のホームページで書くのもなんなんですが、羽毛ふとんを買われる時は出来ることなら直接品物を手で触って側地のしなやかさを確かめる事をお奨めします。
【A平面キルトと立体キルト】
木綿わたの布団は、和とじといって糸で布団の何ヶ所かを部分的にとじますが、羽毛ふとんの場合は羽毛の特性である空気を多く取り込めるように、また、側地の中を移動して一ヶ所に片寄ったりしないように、ある程度の空間(マス)をたくさん作るようにキルティングをします。
キルティングの方法は、表側生地と裏側生地を直接縫い合わせる平面キルトと、表側生地と裏側生地が直接縫い合わさる事がないようにキルティングの部分に垂直に3p位の幅のテープをマチの様に入れる立体キルトがあります。

平面キルトは側地の周りをぐるりと縫って袋状にした側地に、最初に羽毛を入れてそれを均一にならして後からキルティングをします。羽毛ふとんが出回り始めた頃の製品はこのキルティングが多かったのですが、一マスごとの羽毛の量をきっちり均一にすることが難しいのと、縫い目のくぼみから温かい空気が逃げてしまう欠点があるので、今では羽毛量の少ないダウンケットにおもに使われています。

立体キルトは羽毛を入れる前に、テープをマチのように使ってあらかじめ正確なマス目を布団側の中に作ります。その後で一マスごとに正確に計量した羽毛を均一に入れていきます。全てのマスに均一に羽毛を入れられる事や、キルティングの縫い目からの熱の逃げ、それに、羽毛の片寄りが無いといった多くの利点があって、ほとんどの高級羽毛ふとんのキルティングは立体キルトになっています。
立体キルトのパターンもさまざまで、身体に接する部分に縫い目を無くしたり、布団の側地の中を二層・三層に区切ったりして保温性やフィット性を高めたタイプが開発されています。
【B側地の色々な加工】

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