羽毛布団の仕立て直し

羽毛の基礎知識

仕立て直しが必要な時はどんな時?

【@羽毛が片寄った時】
長い間の使用で、布団の中でキルティングのマチが破れたことが原因だと思われます。
一度破れてしまったマチは元には戻りません。
(*1)
古い布団側から羽毛を取り出して、新しい側に入れ直せば解決します。

(*1)部分的に羽毛を足してくれるお店もありますがキルティングのマチが破れた状態では、その内にまた羽毛が片寄ってしまいます。それに、羽毛が片寄ってたまっている所は、羽毛が詰まり過ぎていて本来の羽毛の良さ(保温・吸湿・発散)が発揮出来ません。
【A襟元がとっても汚れた時】
「こまめにカバーを取り替えて使っていたはずなのに気が付くと布団の襟元が黄ばんで汚れている。」よく聞くお話なんです。不思議と女性より男性の使っている布団がそうなる事が多いです。(晩酌のせいでしょうか?)
長い間に染み付いた黄ばみは、丸洗いやクリーニングでは落ちません。
洗浄はしますので衛生的にはなりますが、側地の汚さは変わりませんし生地そのものも寝汗の脂分で弱くなっています。せっかく丸洗いをしたのに、使っている間にスグ破れてしまっては泣けてきます。
仕立て直しには、羽毛洗浄(丸洗い)の工程も含まれていますので、衛生的になって側地も新しくなってとても経済的です。
【B何だか暖かくないな・・・と感じた時】
買った時はふかふかで、とっても暖かだった羽毛布団。それが毎年使っているうちに、知らず知らずのうちに何だか膨らみが無くなった気がしませんか?
毛布とか肌掛とか、去年の冬より掛けるものが増えていませんか?
心当たりのあるあなたの羽毛布団は、布団側の中で羽毛同士が擦れ合って細かなチリになっているからなのです。

羽毛も使っている間に、擦れて段々と小さくなってしまうのです。そうなると空気を取り込む量も減ってしまいますので、カサ(膨らみ)が無くなって保温力も低下してしまうのです。
こんな時も仕立て直しなら、チリとまだ使える羽毛を選別して、使える羽毛に目減りした分の新しい羽毛を足して布団側に入れればふかふかの布団に出来上がります。

【C大きなカギ裂きで破いてしまった時】
布団を干した時などに、うっかりと引っ掛けて破いてしまった場合。小さなカギ裂きでしたら布団を買った時に説明書と一緒に付いてきた補修布を円く切ってアイロンで穴をふさぐことも出来ます。(*2)
ですが、大きな穴の場合はそうもいきません。そんな時は羽毛が部屋中に飛び散る前に、迷わず仕立て直しで側地を取り替えて下さい。

(*2)補修布でふさいだ穴も、そのまま使い続けますと剥がれる事がありますので、なるべく早目の本格的な補修(仕立て直し)をお奨めします。

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